頭痛について

 「肩のこりが強くなって、頭痛がして‥‥」ということでやってこられる人が多くいます。頭の問題は命や健康状態に直結するだけに、頭痛を心配するのは当然のことといえましょう。しかし一方で“頭痛がしたら頭痛薬で解消!”と考えている人も多くいます。そして頭痛薬の効果があまり感じられないほどになれば、“首や肩がこりすぎているのだろうか?”、あるいは“脳に異常があるのだろうか?”と考えるパターンが多いようです。そしてMRIの検査を受ける人もいます。
 あくまでも、ここ(ゆめとわ)に来られた人たちという限定で申し上げれば、ほとんどの頭痛や片頭痛は筋膜性の問題です。そしてそれは、首や肩の“こり”ということよりも、骨格のゆがみや、筋肉の変調によるものです。
 市販されている頭痛薬は安全とされていますが、それでもやはり薬は異物です。頭痛薬を常用するよりも、一度骨格を整え、筋肉を調整するだけで頭痛はほとんどが解消するのですから、整体的な方法を用いた方がよほど体には優しいのではないかというのが、整体師としての私の提案です。

 頭痛の区分け
    @突発性、急性の激しい頭痛はまず病院に行きましょう
    A日常的、慢性的な頭痛は筋膜性、緊張性がほとんど‥‥骨格の歪みから
    B頭痛と耳鳴りが重なるときは血圧が高いかも‥‥首・肩のこりに注意   

@突発性、急性の激しい頭痛はまず病院に行きましょう
 突発性、急性の激しい頭痛はやはり脳出血の可能性が考えられるからです。あるいは血圧が異常に高くなっている可能性も考えられるからです。
 たびたび経験する片頭痛とかではなくて、“おかしな激しい痛みだな”と感じたらまず病院に行ってください。
 「頭痛薬で乗り切ろう」などと考えてはいけません。

A日常的、慢性的頭痛はほとんどが筋膜性の頭痛と考えられます
 頭痛の部位として一番多いのはこめかみの周りですが、そこは側頭筋というそしゃく筋のある場所です。片噛みの癖、噛みしめの癖、歯ぎしりの癖などがありますと側頭筋はこわばりますので、それだけで頭痛や片頭痛に直結します。
 また、お腹が冷えると胸郭がさがり、顔の前面がさがり、後頭部が上がるという骨格の歪みをもたらしますので、後頭部の首の付け根あたりが引っ張られ、そこに痛みを感じるようになります。あるいは、帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という頭部の筋膜が引っ張られ頭を締めつけるので、“頭が重い”という状態になります。 その他にも、“孫悟空の輪”が頭を締めつけるように感じることもあります。
 これらはみな筋膜性の頭痛であり、骨格の歪みが根本原因と考えられます。
 多くの人は“肩こりが強くなって頭痛になった”と考え、“揉みほぐせばなんとかなるのでは”と考えるようですが、首や肩のこりをほぐしてもこれらの頭痛はスッキリとは解消されないというのが結論です。一時的に良くなったと思っても、すぐに元に戻ってしまい、また頭痛薬のお世話になってしまうことになるでしょう。骨格を整え、全身のバランスを整えることが必要です。

B頭痛、耳鳴りが重なるときは血圧が異常かもしれない‥‥首・肩のこりに注意
 これは直接的には整体の領域ではないと思いますが、血圧が高くなると耳鳴りや時にはめまいを伴う頭痛が起こることがあるようです。(耳鳴り・めまいのページを参照
 血圧と耳鳴りや頭痛の関係、血圧と首肩のこりとの関係、それらの因果関係についてはまだ医学的・科学的には認識されていないかもしれませんが、現場の経験からしますと、少なからず関係があるように思います。
 強い肩こりは血液循環に影響し血圧を高めると考えることもできますし、それによって頭痛や耳鳴りがもたらさせると考えることもできます。

ゆめとわでの対応
 整体的な観点では、頭痛にかぎらず“痛む”ということは“こわばっている”あるいは“縮んでいる”と考えます。
 筋肉や筋膜や皮膚が緊張状態にあると言ってもいいかもしれません。筋肉にこりがあったり、骨格が歪んでいるなど整体的な理由で緊張状態になっているのかもしれませんし、精神的ストレスなどで緊張状態になっているのかもしれません。いずれにせよ、緊張状態=頭痛を招くような状態はちゃんと表に現れます。皮膚や筋膜がそれを教えてくれます。
 首や肩のこりをもみほぐす。歪んでいる骨格を整える。呼吸が深くゆったりするように導く。この三つを行えば、緊張状態は改善し、多くの頭痛はスッキリします。
 頭痛薬は一時的に症状を消してくれますが、それは頭痛の原因を解決することとは異なります。例えば、二日酔いや寝不足などで一時的に頭痛になったのであれば、頭痛薬で解決することは有効で有益な方法だと思いますが、日常的に頻繁に頭痛になるのであれば、やはりちゃんと原因を除去するようにすべきではないでしょうか。
 どうぞ一度ご来店ください。お待ちしています。

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